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「緊張をほぐすオススメの方法」

〜「やる気男子さん」から投稿されたフアン〜

『来月、取引先への大事なプレゼンがあります。準備はしていますが、緊張して上手く話せるか不安です・・』

プレゼンに限らず、ここぞ!というところで緊張して思い通りの力が発揮できないことや失敗してしまった経験、みなさんもあると思います。経験することで緊張をしなくなる方もいれば、何度経験していても、毎回緊張して本来の力が発揮できない人もいるのではないでしょうか?
そこで、「緊張をほぐす方法」をオリックス生命全社員に聞いてみました。

〜社員アンケート結果〜

①自分に「大丈夫」と言い聞かせる25.1%

②成功したときのイメージトレーニングをする22.4%

③音楽を聴いて気持ちを落ち着かせる15.9%

④あえて弱音を吐いて、周りに励ましてもらう7.0%

⑤あまり緊張をすることがない6.4%

⑥ガムを噛む2.8%

⑦「人」という文字を飲み込む2.6%

⑧その他17.9%

結果は6.4%の〈あまり緊張をすることがない〉の方以外の大多数の方が、「やる気男子さん」と同様に『人前で話をすることが苦手』と思っているようです。
どうですか、自分だけではなく、『誰でも同じように緊張するんだ』と思えば、それだけでもずいぶん気が楽になりませんか。


大勢の前でのスピーチで思い出すのは、東京オリンピック招致のプレゼンテーションではないでしょうか。その中でも最も印象に残ったのは「お・も・て・な・し」のフレーズで、なぜこのフレーズが聴衆(TV視聴者)に強く印象づけられたかというと・・・。そう、ジェスチャーがついていたからですね。
フレーズよりもこのジェスチャーの方が人々の印象に残ったのではないでしょうか。「ビジュアルハンド」といって、ボディランゲージに欠かせない要素のひとつです。口の動きや話す内容に合わせて、効果的にジェスチャーをすることで、話の中身や要点が伝わりやすくなります。アップル社のスティーブ・ジョブズのプレゼンの映像を見ても、身振り手振りを交えステージ上を動きながら行っていますね。
実はコレ、話に説得力を与えるだけでなく、積極的に身体を動かすことで、緊張をほぐすための裏ワザのひとつでもあるのです。ぜひ試してみてください。

BAKUBAKU

人前でスピーチやプレゼンをするとき、目上の人や初対面の人と話すときに、「緊張のあまり準備した資料の半分も説明できなかった」「上手に思いを伝えられなかった」と残念な思いをしたことあるかな?緊張さえしなければ、日頃の努力や事前の準備が報われたのに…と悔しい思いをした人もきっと多いよね!
舞台の上やカメラの前でも自然に話したり演じたりしている芸能人の皆さんは、どうやって緊張を克服しているだろう?そこで、舞台やテレビ等で活躍中の俳優・水田航生さんに、緊張をほぐすためのコツを教えてもらったよ〜!!

Q: 舞台やテレビで緊張することはないの?

緊張していないように見えるかもしれませんが、実は、舞台や撮影では毎回ものすごく緊張しています。特に舞台の本番は毎回「生(ナマ)」ですし、同じ演目でも観に来られるお客さまや会場の雰囲気も異なるので、慣れっこになることはありません。最近はあまりなくなりましたが、デビュー当時は緊張のあまり台詞や歌詞を間違えたり噛んだりすることはしょっちゅうありました。舞台の上で頭が真っ白になってしまって、自分がその後どうやって演じきったのか記憶にない…なんてこともありましたね。今でも、長めの台詞や歌うシーンのあるお芝居では、毎回緊張しています。

Q: 緊張しないために実行していることは?

子どものころからダンスでステージに立っていたのですが、当時はポーカーフェイスを装って緊張していないフリをしていましたが、今は緊張している自分をあえて直視するようにしています。その上で、その舞台や撮影に臨むまでの日々を思い出し、「あんなに練習やレッスンを頑張ったんだから、きっと大丈夫だ」と自分に言い聞かせるんです。するとそれが自信につながって、気持ちが落ち着いてくるんですよね。そういう意味では、本番で緊張しすぎないためには事前準備をしっかりやって自分に自信をつけることが一番の秘訣かもしれませんね。
 また、あるベテラン俳優さんからの「力を抜くことは大事だけど、一度緊張して力を入れないと、力を抜くことはできないよね。だから、緊張してもいいんだよ」というアドバイスはとても励みになりました。「そうか、緊張してもいいんだな~」って思ったら、不思議と緊張への恐怖感がなくなり、緊張しにくくなったような気がします。

Q: オリックス生命の社員調査の結果を見て、どう思った?

「自分に『大丈夫』といい聞かせる」は、先ほどの僕の方法と同じですね!やっぱり自己暗示って大事ですよね。次の「成功したときのイメージトレーニング」は、僕自身はまだやったことがないのですが、確かに良い方法だと思います。舞台が上手くいって拍手喝さいを浴びるシーンや監督に褒められるシーンを想像すると、自信が湧いてきそう!今度の舞台の前に、ぜひやってみたいと思います。
 一番意外に思った回答は「音楽を聴いて気持ちを落ち着かせる」。僕は本番前にはむしろアップテンポのダンスミュージックを聴いて、気持ちを奮い立たせているので、心を落ち着かせるために音楽を聴くという発想はなかったなあ。これも、今度マネしてみます!
そして「あえて弱音を吐いて周りに励ましてもらう」。確かにいい方法だと思うのですが、なかなか難しいですよね。緊張って伝染しちゃうものなので、「緊張する〜!」と声に出すと周囲も緊張しちゃうような気がして…。実際、子どものころ、ダンスの発表会の前などに舞台の袖で僕が「うわ〜、緊張する!!」と大騒ぎしてしまって、後で仲間に「緊張が伝染しちゃったじゃないの!」と怒られたことがよくありました(笑)。
でも、大人になった今ならもう少し上手に自分の緊張を相手に伝えられるかもしれないから、今度やってみようかな。それに、改めて考えると、緊張ってそんなに悪いことばかりではなくて、良い面もありますもんね。

Q: 緊張の良い面って、どんなところ?

緊張するときって、真剣な気持ちで物事に取り組んでいるときや、真摯な気持ちで相手に向き合っているときだと思うんです。そう考えると、緊張している自分って意外と悪くないと思いませんか?
 それに、舞台にしろ仕事にしろ、程良い緊張感のある場所や人間関係って、すごく気持ちいいですよね。むしろ緊張感のない舞台なんて面白くないし、程良い緊張感がないと人間関係も長く続かなかったりします。だから、最近、僕は緊張できる人間でよかったなとすら思うんですよ。みなさんも、「緊張してもいいんだ」と思うようにしてみてください。全く緊張しなくなることはないにしても、少なくとも必要以上に緊張を恐れずに済むようにはなると思います。
 それでも緊張に押しつぶされてしまいそうになってしまったら、周りにいる誰かに話しかけてみることをお勧めします。僕たち役者は舞台前に緊張してくると、お互いに話しかけてたわいのない話をすることが多いんです。するとそのうちに緊張が解けて、気持ちがとても楽になるんですよね。会話をすることによって、自分は一人じゃない、この時間と場所を共有する仲間がいるんだっていう実感が生まれ、それが自信につながっていくんじゃないかなと思います。みなさんも、ぜひ試してみてくださいね。

水田航生さん PROFILE

1990年12月20日生まれ。大阪府出身。アミューズ所属。月刊『De-View』とアミューズがコラボレーションし、2005年に行った「第1回アミューズ王子様オーディション」で応募者約5000人の中からグランプリを受賞。 映画、テレビ、舞台など幅広いステージで活躍中。
http://artist.amuse.co.jp/artist/mizuta_kouki/

水田航生さん出演の舞台のお知らせ
「Glorious!(グローリアス!)」
作:Peter Quilter
翻訳:芦沢みどり
演出:鈴木勝秀
出演:篠井英介 水田航生 彩吹真央

【公演概要】
■東京公演
2017年8月18日(金)~9月15日(金)
DDD青山クロスシアター(東京都渋谷区渋谷1-3-3 ヒューリック青山第2ビル B1F)
■その他公演
詳しくはウェブサイトをご覧ください。
http://www.glorious-stage.com

水田航生さん、ありがとう!!「緊張」と上手に付き合っていくことが大切なんだね。あんまり「緊張」を恐れない方がいいのかも。みんなも緊張したときは、水田航生さんのアドバイスを思い出してみてね〜♪