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北関東有数の工業都市「群馬県伊勢崎市」をレポート!

旧時報鐘楼・・・

大正4年(1915年)に横浜で薬種業を営んでいた伊勢崎出身の貿易商・小林桂助が寄贈した高さ約15メートルの建物。県内最古の鉄筋コンクリート建築なんだって。でも、釣鐘は戦時中の金属供出で無くなっていて、上部の塔屋部分も焼けてしまったんだ。

現在の塔屋部分は平成2年(1990年)に復元されたものだよ。建物は市立北小学校の前にあって、そばには明治15年(1882年)当時の学校(旧赤石学校)の門柱も残されているよ。


連取(つなとり)の松・・・

連取町(つなとりまち)の菅原神社拝殿正面にあるクロマツは「老之松(おいのまつ)」として知られ、日本最大級の繁茂面積なんだって。文化5年(1808年)の刷り物にもその大きさが紹介されていて、俳諧や和歌の題になっていたそうだよ。


樹高5メートル、目通り幹囲4メートル、枝張りは東西・南北とも約33メートルもあるんだって。大きいね。享保2年(1717年)に隣村の韮塚村(にらづかむら)諏訪の原から移植されたそうだから、ここで300年以上も生きているんだね。「笠松」または「天神松」とも呼ばれているそうだよ。ちなみに拝殿に向かって右側の松は明治43年に植えられた2代目でこちらもかなり立派だけど、連取の松があまりにも凄すぎるのであまり話題にならないんだって。

いせさき市民のもり公園・・・

総面積13.9ヘクタール(東京ドーム約3個分)もあるとても大きな公園だよ。園内には車いすでも楽しめる散策コースもあって、誰もが自然とふれあえるよう作られているんだ。ボクが訪ねた時は冬だったので止まっていたけど、暖かい季節になると公園の入口を入ってすぐの岩場からは水が噴き出しているのが見えたり、ぐるっと囲まれた壁面の岩場からは滝が流れ落ちて、利根川をイメージした川も流れているそうだよ。

公園中央には、高さ11メートルの丘(くさぶえの丘)があって、上毛三山(赤城山・榛名山・妙義山)や秩父の山々を望むことができるよ。

この丘には河津桜(かわづざくら)や白梅紅梅が植えられていて、ボクが行った3月上旬は、風は強かったけど良く晴れた天気で、丘一面が桜色に染まってきれいだったよ。カメラを携えた大勢の花見客がシャッターを切っていたよ。良い写真が撮れるといいね。バーベキューエリアもあるので花見をしながら食事もできるよ。

いせさき明治館・・・

伊勢崎藩の藩医等を務めていた今村家に生まれた今村信四郎が明治45年(1912年)に建てた、現存する県内最古の木造洋風医院建築物。その後、黒羽根氏が購入して「黒羽根内科医院」となり、平成14年(2002年)に伊勢崎市へ寄贈されたんだ。二日もかけて約100メートル曳屋されて、現在地(曲輪町)へ移転したんだって。すごいね。伊勢崎市指定重要文化財として保存、無料公開されているよ。

建物の中には、かつての診療室や客室を使って、地元名産の伊勢崎銘仙の展示がされているよ。銘仙の制作工程の説明を聴けたり、機織りの体験もできるよ。

相川考古館・・・

人類学者の相川之賀(しが)が収集した考古資料等を収蔵・展示するために、昭和25年(1950年)に自宅に開設した歴史博物館。地元伊勢崎地方で発掘された考古資料等約1万点を所蔵しているよ。

敷地内には母屋・土蔵・店舗・稲荷社・茶室・収蔵庫などがあって、茶室の横にある白壁の収蔵庫に保管されている人物埴輪(はにわ)(弾琴男子像(だんきんだんしぞう)・武装男子像(ぶそうだんしぞう)・盛装男子像(せいそうだんしぞう)・広帯男子像(ひろおびだんしぞう))の4体は国指定の重要文化財となっているんだ。想像していたよりも大きくてビックリ。写真撮影が禁止されているから、是非、現地に見に行ってね!



相川家を再興した相川杪保(あいかわすえやす)が隠居屋を兼ねて、文久元年(1861年)に建てた茶室「觴華庵(しょうかあん)」は一部2階建ての建物。床板に炉を設けていて、床間の隅に扇形の地袋を置き、給仕口を床から最も離れた位置とするなど随所に独自性がある県内最古の本格的茶室建築で、県の重要文化財に指定されているよ。


まゆドーム・・・

『子供のもり公園伊勢崎』内にある自然環境学習センターだよ。おもしろい形をしているね。地元の名産品・伊勢崎銘仙にちなんで「まゆ」の形をイメージした外観にしたんだって。

自然環境学習や伝承体験・工作などさまざまな体験学習に利用されているよ。受付で、竹とんぼやコマ、輪投げなど昔ながらの遊具を貸してもらえるので、ぜひ借りて遊んでみてね。お父さん達には懐かしい遊びだね。

園内には川が流れていたり、アスレチック遊具もいろいろあって、ボクが行った時には、近隣の幼稚園児が大勢で遊んでいたよ。

伊勢崎市

高崎市・前橋市・太田市に次ぐ人口規模の都市(2016年1月現在)。古くから養蚕が盛んで、明治以降には「伊勢崎銘仙」が全国的に有名になって、織物の街として発展してきたんだ。近年は恵まれた交通アクセスを生かして、製造業や大規模商業施設の進出が進んで、商工業が盛んな産業地域となってきているそうだよ。

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