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「虫歯予防」

〜「@4da30kuさん」から投稿されたフアン〜

『来週は歯科検診。虫歯があるんじゃないか不安。』

毎年6月4日~10日は「歯と口の健康週間」です。
歯の健康は体の健康にも繋がるので、いつまでも丈夫に保ちたいですね。
歯の健康の大敵はやはり虫歯。予防のために普段気をつけていることについてオリックス生命全社員に聞いてみました。

〜社員アンケート結果〜

〜社員アンケート結果〜

①年に1回以上は歯科検診をする34.6%

②特に何もしない26.2%

③歯磨きを1日3回以上する18.4%

④タバコを吸わない8.1%

⑤チョコレートなど甘いものを一切食べない2.3%

⑥その他10.4%


約3割の方が歯科検診と答えています。自身で行う歯磨きなどのケアでは見落としてしまう歯の健康状態を、医師にチェックしてもらうことはとても大切です。


「年齢」の「齢」には「歯」の字が使われているように、私たち人間には(もちろん他の動物にとっても)とても大事な体のパーツです。この漢字の成り立ちは、「食の調理法が未熟だった時代には、歯がなくなることは心身の衰弱に繋がること」に由来しているからとか、また歯を見るとおおよその年齢が分かることから来ているとも言われています。

虫歯菌の主な栄養源となる糖類は、甘い菓子類だけでなく、調味料や、米、パンなどの炭水化物にも含まれているそうです。虫歯菌が増えると、そのかたまりである歯垢に酸が発生し、酸が歯を溶かして虫歯ができるという(悪)循環になるのです。
虫歯菌の栄養源を絶つ(物を食べない)ことはできませんが、歯垢を除去し酸を発生させない、ということはできますね。つまり歯磨きです。
今回のアンケートでも1日に3回以上歯を磨くという方が約2割弱いました。

歯は体の中で最も硬い組織ともいわれ、歯のエナメル質は水晶とほぼ同じ硬さで、なんとガラスや鉄、石よりも硬いそうですが、そのように頑丈な歯も虫歯などになったらさあ大変。
一生使うモノですからしっかりとケアしたいですね。

BAKUBAKU

みんなの「歯」が健康で、いつまでも自分の「歯」を残せるように、正しいブラッシング方法を紹介するね。
健康な「歯」になれば歯科検診もアンシンして受けられるね♪

正しいブラッシングで歯の寿命をのばしましょう

35歳をすぎると、歯周病(歯肉炎・歯周炎)になる人が急増します。
歯周病を放置しておくと、歯を失う原因になります。
一生自分の歯で食べることは健康の基本。年をとっても自分の歯を残すために、正しいブラッシングを身につけましょう。

歯の健康に自信がない人への改善アドバイス

  1. 歯や歯肉を丈夫にする噛みごたえのある食品をとる(下部参照)
  2. 甘いものを食べすぎない
  3. 清涼飲料水はほどほどに。緑茶を飲もう
  4. できれば禁煙する
  5. 虫歯にかかりにくくするフッ素入り歯磨き剤を使う
  6. 自分の歯に合った、歯肉を鍛えるみがき方を身につける
  7. 歯の定期検診を受ける

歯を失わないコツは歯垢を取り除くこと

歯肉炎や歯周炎の原因は、歯に付着している歯垢(プラーク)です。歯垢は細菌のかたまりで、歯茎に炎症を起こしたり溝をつくり、歯を溶かします。この歯垢をしっかり落とすのが歯周病の最大の予防法ですが、それには日々のブラッシングがものをいいます。
まずは自分の歯並びなどに合った磨き方を覚えることがポイント。それでも長い間には歯石がついてきますので、定期的に歯科医で診てもらうことが必要です。

食物繊維が多く、噛みごたえのある食品を食べる

よく噛むと唾液の分泌量が増え、細菌を洗い流して歯垢による炎症が起こりにくくなります。やわらかい食品ばかり食べないで、咀しゃく回数の多い食品も食卓に登場させましょう。

  • ごぼう
  • セロリ
  • にんじん
  • いか
  • 皮つきりんご
  • フランスパン
  • 煮干し
  • 昆布やわかめなどの海藻

自分にあったブラッシング法をみつけよう

ローリング法

歯ブラシの毛先を歯茎に当て、歯茎から歯のほうへ回転させる。歯茎が健康な人向き。

スクラッビング法

歯ブラシの毛先を歯の表面に直角に当て、歯ブラシを小さく前後に動かす。子ども向き。

バス法

歯ブラシの毛先を歯茎と歯の境目に45度の角度に当て、歯ブラシを細かく振動させる。歯周病の予防と治療に効果的。

つまようじ法

歯ブラシの毛先を歯と歯の間に押し込み、毛先が反対側にでるようにする。上の歯は上から下向きに、下の歯は下から上向きに角度をつけるのがコツ。歯槽膿漏を防ぐ。

歯ブラシで磨けないところ(歯と歯の間など)は、歯間ブラシやデンタルフロスを使って磨く。

磨けたかチェックしてみよう

自分が磨きやすい方法で磨いたら、歯垢染色剤で染めてみます。赤く染まったところが磨けていないところです。磨き残しを意識して磨くようにすれば自然と歯垢を落とすブラッシングが身につきます。
*薬局などでも購入できます。

「健康力を強くしよう」監修:河合 忠(自治医科大学名誉教授/国際臨床病理センター所長)