File 052

「転居先での生活」

〜「エイリアンさん」から投稿されたフアン〜

『新婚ですが旦那が転勤族です。仕事も定職に就きにくく、家族、友達もおらず、知らない土地に行くのが不安になってきました。子どもも考えています。子育ても、近くに親がいない土地でできるのか不安です。どうしたら良いのでしょうか。』

特に会社勤めをしている人にとっては「転勤」はつきもので、家族がいる場合はいろいろな事情が伴って大変ですよね。転居を伴う場合で家族が一緒に行けないときは、「単身赴任」で、ひとりで新しい生活環境に移る場合も多くありますね。でも、その土地で新しい友達ができたり、あらためて家族の大切さを知ることができたり、転勤の機会を上手に生かしてエンジョイしている家族もたくさんいるようです。

BAKUBAKU

そこで今回は、家族の転勤、転居先での生活や子育て経験があるオリックス生命社員に、当時の心境や生活を楽しむための工夫について、聞いてきたよ。

20代女性社員:「いつでも帰省」を提案

Q:家族の「転勤」を聞いて

 生まれてから1度も実家(九州)を出たことがなかったのですが、結婚して間もなく夫の転勤が決まりました。九州から関東です。転勤族だとわかって結婚したものの、いざ家族や友達、好きだった職場と離れるとなると、悲しさと将来への不安が大きく、一人で地元に残ろうかとも考えました。その後夫とも話し合い、一緒に関東へ転居することにしました。


Q:転居先での生活を楽しむ工夫とは

 長期の休暇に縛られず、「いつでも帰省」を夫に提案しました。土日に、地元での予定を気軽に入れて帰省することで、家族や友達を遠くに感じない安心感を得ています。転居先では、観光やイベントなど、積極的に楽しいことを探すようにしています。地元では経験できないこともたくさんあり、新たな仕事もその一つでした。夫の同僚の奥様とも、「転勤族の妻」という同じ悩みを共有することもできます。まだ子供がいないので、子育てへの不安はありますが、実家が遠い分、以前より夫婦二人三脚で行うことが増え絆も強くなり、二人で協力しながら楽しめたらいいなと思っています。

30代男性社員:「転勤=長期の旅行」と考える

Q:「転勤」と聞いて

 入社以来約9年営業職で、関東各地や長野に転勤しましたが、その都度、妻・子供も一緒に転居しました。妻の実家は山口県なので、帰省は年1回です。関東在住の姉妹には3カ月に1回程度会える環境ですが、妻にとって日々の子育ては、周りに友達も少なく不安は大きかったようです。


Q:転居先での生活や子育ての工夫とは

「育児について気軽に相談できる人を作りたい」「子供にも友達を作ってあげたい」という理由から、夫婦で児童館や支援センターのイベントに参加するようになりました。転勤族のママ友や年齢の近い子供の情報交換ができ、同じ境遇の人が見つかると気持ちも楽になりました。また、夫婦共通の趣味だったテニスを再開し、参加したサークルを通じて、友達や子育てについて相談できる先輩に出会うことができました。休日には、その土地でしか味わえない料理や景色などを求めて、よく出かけています。「転勤=長期の旅行」だと考えれば、気持ちも楽になり、楽しみも増えると思いますよ!

40代女性社員:「交友の輪」を広げ助け合う

Q:家族の「転勤」を聞いて

 子供が3歳のときに主人が転勤になりました。もともと転勤とは関係なく引越しする予定があり、諸々の手続きが完了した矢先での辞令でした。そのため考える余裕もなく、とりあえず、「私は残り、夫が単身赴任」の生活をスタートしました。家族が離れての生活、子供の転園と生活環境の変化が大きく、不安だらけでしたが、母親やママ友など周囲に助けてもらいながら、なんとか3年間乗り切ることができました。


Q:子育ての工夫とは

 まずは新しい保育園に慣れるところから始まり、親子で楽しめる習い事やイベントに積極的に参加して、そこから交友の輪が広がりました。休日は、ベビーマッサージや子供向けの教室、行政の子育て支援センターなどさまざまなところに出かけました。緊急時への備えとしては、両親も近くにいないため、病児保育への登録などの行政サービスや民間の学童なども活用しました。また、どうしても残業があって子供のお迎えが間に合わないときは、保育園のママ友同士でお迎えの協力をしたりしていました。子育て中に知り合った友達とは、今でも家族ぐるみの付き合いを楽しんでいます。


みんな最初は不安だったけど、地域のイベント参加や交流の輪を広げたりして、楽しく過ごす工夫をしているんだね。その土地でしか経験できないことや出会いを探して行動してみると、楽しみが増えるかもしれないね!