カイセツ教授の
ビジネス・コーチング

第2回 「スケーリング・クエスチョン」

現状を点数化することで客観的に現状を知る

「スケーリング・クエスチョン」とは、数値化、点数化することで、問題の達成度を自覚させる方法のことを言います。はじめに理想の状態を100点としたら自分はいま、どのあたりにいるのかを問います。次に100点の自分の姿を問い、そして理想の姿に向けて何をはじめるかを問います。数字で尺度化することで客観的に自分を見ることができるので、悩みの解決に向けてモチベーションも高くなります。
また、「スケーリング・クエスチョン」は、部下が頭を整理して冷静な判断をする手助けとなり、本人が達成可能な目標設定の策定に役立ちます。

スケーリング・クエスチョンマンガ スケーリング・クエスチョンマンガ
さて、これを「子育て」に応用するとこうじゃよ。

たとえば、こんなとき・・・

お子さまが勉強で国語が苦手だとします。そこで頭ごなしに注意するのはかえって逆効果です。「スケーリング・クエスチョン」を使いましょう。
「一番良いのを10点とすると、いま何点だと思う?」と質問します。「4点ぐらい」とお子さまが答えたら「そう。じゃ、1点プラスの5点にするにはどうすればいい?」とたずねます。「まずは漢字の書き取りの特訓かな」。このように自分自身の状態を数値化することで次へとつながる具体的な解決方法を自ら見つけることができます。

2019年8月作成