カイセツ教授の
ビジネス・コーチング

第8回 「能動的惰性」

キャリアもスクラップ&ビルド。

人はとかく過去の栄光にすがりがちのようです。30代から40代に入ると守りの姿勢を取りがちで新たな挑戦には今一歩及び腰になりかねません。今までのやり方で通用してきたのに、最近数字が上がらない・・・。それは、「能動的惰性」に陥っているのかもしれません。そこから脱却するには、アンラーニングが必要です。キャリアガラガラポンですね。アンラーニングとは、一度習得した知識や身についている価値観をあえて廃棄して新たに学び直すことで、「学習棄却」「学びほぐし」などとも訳されます。個人および所属する会社が継続的な成長していくためには、この学習棄却(アンラーニング)と学習(ラーニング)を交互に繰り返すことが不可欠です。

能動的惰性マンガ 能動的惰性マンガ
さて、これを「子育て」に応用するとこうじゃよ。

たとえば、こんなとき・・・

サッカークラブでレギュラーだったお子さま。このところ不調でレギュラーから外されてしまいました。
お子さまのスランプは「能動的惰性」が原因かもしれません。過去の輝かしいシーンやこれまでの練習法などを思いきってリセットするのも方法の一つです。でも、それは大人でもなかなか難しいことです。「頭を切り替えよう!」「もう一度原点に戻ろう!」そうアドバイスすることこそ親の役目です。自分の弱点を克服するためにコーチから新たなトレーニング方法を教えてもらうなど、初心に帰る。それが「能動的惰性」からの脱却となります。

2020年3月作成