BAKU BAKUさんぽ

「京都」をふたたび(Part2)レポート! 今回は「嵐山・嵯峨野」周辺です。

渡月橋・・・

桂川に架かるこの橋は、嵐山を代表する観光名所のひとつだね。長さは約155メートル、幅は約11メートル。真ん中が車道、両端は歩道になっていて、桂川両岸を結ぶ重要な交通路でもあるんだって。

鎌倉時代の亀山天皇が橋の上空を移動していく月を眺めて「くまなき月の渡るに似る」と述べたところから渡月橋と呼ばれるようになったというよ。ロマンチックだね。


1934年(昭和9年)に完成した現在の橋は、橋脚と橋桁は鉄筋コンクリート製だけど、欄干は周りの景色に溶け込むように木で造られているよ。景観を大切にする京都らしい気遣いだね。桜と紅葉の季節には多くの観光客で賑わうんだけど、ボクが訪ねた日もたくさんの人で賑わっていたよ。

嵯峨野竹林の道・・・

渡月橋の北側、嵯峨野に拡がる竹林。この竹林の中を縫うように小径が配されてのが竹林の道。
大河内山荘から野宮神社の間の約200メートルの小道で京都嵐山の代表的な観光名所のひとつだよ。毎年12月にはライトアップされ、幻想的な雰囲気の中を歩くことができるよ。

天龍寺の北門から出て、野宮神社や大河内山荘に向かって歩くのがお勧めらしく、ボクもそうしたよ。この日も海外からのお客さまがとても多かったよ。
サラサラと風にそよぐ笹の音が清々しくて気持ちがいいな。

常寂光寺・・・

苔の庭園〈宝厳院〉は、大覚寺の塔頭寺院のひとつ。紅葉の美しさは京都でも随一という人も多く、散り紅葉・敷き紅葉といわれるように、葉が落ちてもその風情の美しさを楽しめる名所なんだって。ボクが訪ねた時季は生憎紅葉の季節ではなかったけど、青葉が清々しく苔の庭も美しかったよ。


仁王門は、1616年に14世紀に建てられた本圀寺客殿の南門を移築したもので伽藍の中で最も古い建物、山門にしては珍しい茅葺の屋根が特徴なんだって。
重要文化財の多宝塔付近からは、京都の町並みや、遠く比叡山まで望めるよ。今度はぜひ紅葉の季節に来てみたいな。

清涼寺・・・

通称、嵯峨釈迦堂ともいうよ。本尊の釈迦如来が有名。国宝だよ。東大寺の僧、奝然(ちょうねん)上人が987年に中国(宋)から持ち帰ってきた釈迦像を安置しするため、奝然の弟子・盛算によって建てられたんだ。

この釈迦如来像は、古代インドの優填(うでん)王が釈迦の生前の姿を象った像と伝えられていて、姿が釈迦の生き写しであるとされることから「生きているお釈迦様」といわれているよ。またその由来がインド→中国→日本と経由していることから「三 国伝来の釈迦像」ともいわれ、お腹には絹でできた五臓六腑まで収められているんだって。スゴイね! この釈迦像を模造したものが日本には100体以上あってそれらは「清涼寺式釈迦像」と言われているんだって。
春と秋には狂言堂で大念仏狂言が行われるよ。



天龍寺・・・

足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うため、夢窓国師を開山として1339年(歴応2年)に創建された禅寺で京都五山の第一位だよ。元々は嵯峨野天皇の亀山離宮があったところなんだって。
庫裏の玄関正面に置かれた大衝立の達磨図は、前管長平田精耕氏が描いたもので、達磨宗である禅を象徴した天龍寺のシンボルだね。世界遺産にも登録されているよ。


シンボルと言えばもう一つ、法堂の天井に描かれた雲龍図も有名なんだけど、あいにく拝観休止日だったので見られなかったんだ。でも、大方丈にある襖絵の龍は見たよ。作者は18世紀の画家「曾我蕭白」で、この絵は精巧なレプリカなんだって。原本はアメリカのボストン美術館にあるよ。



大方丈の西側にある「曹源池庭園」は、夢窓国師が作庭した約700年前当時の面影をとどめていて、国内初の史跡・特別名勝指定を受けているんだ。紅葉の名所としても有名だよ。



ボクが訪れた時(6月)には、庭のアジサイやキキョウの花がきれいに咲いていたよ。

大覚寺・・・

876年(貞観18年)に建立。正式名称は『旧嵯峨御所大覚寺門跡』というよ。平安時代に嵯峨野天皇の離宮を寺院に改めたのと、歴代の天皇や皇族が住持されたからなんだね。



境内の西側に広がる大沢池は、平安時代に唐の洞庭湖を模して造られた日本最古の林泉式庭園。また、日本三大名月観賞地として観月の名所としても知られているよ。
開運厄除・身体健全の「茅の輪くぐり」があったので、ボクもくぐってきたよ。

今年は60年に1度の「戊戌開封法会」の年なんだって。1200年前の平安時代、都で大飢饉による疫病が流行った時に、嵯峨天皇が弘法大師の勧めで写経して、勅封(封印)として奉安し、国民の安泰を願われたんだって。奉安された年が弘仁九年(818)の戊戌(つちのえ・いぬ、ぼじゅつ)の年だったので、以来60年に一度、その御写経(勅封心経)を開封して、天下泰平をお祈りするのが「戊戌開封法会」の由来だそうだよ。(2018年)10月1日から11月30日まで特別公開しているから、機会があったら皆さんも行ってみてね。

グルメ_京の野菜そば・・・

渡月橋から天龍寺、竹林、常寂光寺、清涼寺、大覚寺と、ずっと歩いてきたので、渡月橋に戻ってきたときにはもうお腹ペコペコ。ちょうど渡月橋のたもとに「嵐山よしむら」というお蕎麦やさんがあったので入ってみたよ。

お店の中から渡月橋や桂川が見える店内は、お客さまでいっぱい。評判だという「京の野菜そば(冷)」をたのんでみたら、出てきた野菜は、なんと天ぷらではなく大根や南瓜、カボチャ、オクラなどが細かくきざまれたものだったのでビックリ。でもシャキシャキして、野菜そのものの香りや味が楽しめてとても美味しかったよ。薬味に天かすやゴマやネギが添えられていているから、自分好みの味にも変えられる。ぜひ近くに行ったら味わってみてね。

京都市

多くの史跡や社寺が残っていて、歴史的な年中行事も催されている日本を代表する国際観光都市だよ。年間約5,500万人の観光客が訪れるんだって(2014年)。延暦13年(794年)に桓武天皇が遷都して平安京と称してからずっと、明治維新まで千年以上にわたって日本の首都だったんだ。四季折々に楽しめる街だね。

BAKU BAKU