健康モニタリング体験隊

こんにちは!
自称、オリックス生命のCHO(Chief Health Officer)BAKU BAKU です。
オリックス生命の社員は、年に1度、定期健康検診を受けているけど、日常の健康管理まではなかなか難しいみたい。そこで、社員が健康的な生活がおくれるように、実践プログラムの第二弾「健康を維持するための管理方法」を考えてみたよ。
まずは、3名の社員にボクがオススメする健康管理方法を体験してもらって、日常的に健康への意識が高まり、生活環境などの変化があるのかをボクがレポートするね♪

実施方法

①1か月ごとの食事や運動内容を大まかに記録し、1か月~3か月に一度、「ゆびさきセルフ測定室」にて血液検診を行う。

②上記①の情報をDr.矢作に提出し、測定値や食事・運動内容に対する評価と今後のアドバイスコメントをもらう。

③2019年3月までの間で、健康への意識や生活環境などに変化があるかモニタリングする。

実施方法流れ 実施方法流れ

ゆびさきセルフ測定室とは?

指先から採った、ほんのわずかな血液で、自分の健康状況をチェックできる場所のことです。
手頃な値段で、手軽に、少ない痛みで血液測定ができるので、糖尿病などの生活習慣病が気になる方はもちろん、自営業の方や主婦といった、忙しくて定期的に健康診断を受けられない人たちの間で話題になっていて、新制度発足以降、1年間で全国に約1,000カ所設置されるなど、大きな注目が集まっています。
正式名称は検体測定室。平成26年の法律改正により、届け出を出すことで、薬局などに設置できるようになりました。
ゆびさきセルフ測定室

認知症の原因となる主な病気

《血糖関連》

  • 血糖値

    血液中の糖(ブドウ糖)の量を示す値。糖は生命活動のエネルギー源ですが、血糖値が継続的に高いと、さまざまな病気のリスクが高まります
    ※数値は食事で大きく変動するので、測定のタイミングが重要です。

  • HbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)

    血液中に糖が多い状態が続くと、赤血球中のヘモグロビンと結合して、HbA1cができます。これを測定することで、過去1~3カ月の血糖の状態がわかります。
    ※検査前に食事をしても、数値に影響がありません。

《血中脂質関連》

  • 中性脂肪(TG)

    体を動かすエネルギー源となる脂質(コレステロール)です。過剰なぶんが皮下脂肪内臓脂肪などとして蓄えられ、肥満の原因となります。血液中の中性脂肪の量は食事によって左右され、脂肪分だけでなく、糖分も増加に関係します。

  • LDL-コレステロール

    細胞やホルモンの原料となる脂質(コレステロール)を、肝臓から全身に運ぶ役目があります。LDLコレステロールが過剰だと、血管の壁に蓄積して、動脈硬化の危険因子となるため、「悪玉コレステロール」とも呼ばれます。

  • HDL-コレステロール

    全身から余分な脂質(コレステロール)を回収して、肝臓に戻す役目があることから、動脈硬化を防ぐ「善玉コレステロール」と呼ばれています。そのため、HDLコレステロールが少なすぎると、健康リスクが高まります。

関連する主な病気…動脈硬化、心筋梗塞、脳血栓など
関連する生活習慣…食生活、肥満、運動不足など

※受診するゆびさきセルフ測定室によって、測定項目など異なる場合があります。

体験レポート

林さん

林さん 身長:176cm

《Dr.矢作コメント》

昨年は朝ごはんを食べない日の方が多かったようでしたが、今年になってからは改善が見られています。
12月は飲み会ラッシュだったようで、その分、体重も若干増えてしまったように見受けられますが、検査データには異常は出ておらず、焦る必要はないでしょう。ただ、増えた分は取り戻せるよう、食事・運動両面から健康的な生活習慣を引き続き意識しておくのがベターです。

測定値はいずれも良好です。
腹囲85.5cmはメタボの判定基準(男性85cm以上)にひっかかりますが、おそらく問題なさそうです。

朝ごはんを食べない日の方が多いようで、その点は気になります。
晩ごはんが比較的重めな日が多いようですので、朝、お腹が空いていないという状況があるのかもしれませんが、朝ごはんはしっかり、夜ご飯は腹8分目、というのがセオリーです。
また「野菜ジュース」を多く飲まれているようですが、野菜ジュースは糖質も多く、本物の「野菜」に比べるとヘルシーさは実はあまりありませんので注意が必要です。

測定項目 9月測定値 11月測定値 2月測定値
体重 70.5kg 68.6kg 71.2kg
腹囲 85.5cm 82.5cm 83.0cm
血糖値(空腹時) 90mg/dL 80mg/dL 107mg/dL
HbA1c 4.9% 5.1%
中性脂肪 58mg/dL 65mg/dL 116mg/dL
LDL-コレストロール 62mg/dL 92mg/dL 93mg/dL
HDL-コレストロール 77mg/dL 58mg/dL 79mg/dL

[基準値]血糖値(空腹時):100mg/dL未満、HbA1c:5.2%未満、中性脂肪:30mg/dL以上150mg/dL未満、LDL-コレストロール:60mg/dL以上120mg/dL未満、HDL-コレストロール:40mg/dL以上

日常抜粋 朝食 昼食 夕食 その他
(間食・夜食など)
運動
平日 おにぎり2つ ガパオライス サラダ
サラダチキン
休日 ラーメン キムチ鍋
休日 パスタ 焼肉
野澤さん

野澤さん 身長:171cm

《Dr.矢作コメント》

体重は元の体重より低い状態を維持できており、腹囲も絞れてきているようですので、順調といえると思います。
検査値についても血糖値・脂質値ともにとくに問題なく、現状維持で大丈夫そうです。

血糖値105と中性脂肪194がやや気になりますが、前日の食事時間が遅かったり、朝何かを食べた後という状況であれば問題ないかもしれません。その他の検査値は良好です。

減量には成功しているようですが、実際には体重のばらつきも大きいようで、ムラがあるように見受けられます。
朝ごはんを抜いたり、ゆでたまごだけになっていたりする日が散見されますので、その辺りは改善の余地がありそうです。

測定項目 9月測定値 11月測定値 2月測定値
体重 71.0kg 66.4kg 68.0kg
腹囲 84.5cm 81.0cm
血糖値(空腹時) 105mg/dL 91mg/dL 102mg/dL
HbA1c 4.8% 4.8%
中性脂肪 194mg/dL 139mg/dL 184mg/dL
LDL-コレストロール 129mg/dL 142mg/dL 110mg/dL
HDL-コレストロール 69mg/dL 59mg/dL 72mg/dL

[基準値]血糖値(空腹時):100mg/dL未満、HbA1c:5.2%未満、中性脂肪:30mg/dL以上150mg/dL未満、LDL-コレストロール:60mg/dL以上120mg/dL未満、HDL-コレストロール:40mg/dL以上

日常抜粋 朝食 昼食 夕食 その他
(間食・夜食など)
運動
平日 ヨーグルト
納豆
野菜炒め
とり胸肉の味噌焼き
平日 からあげ弁当 ラーメン
平日 しょうが焼き弁当 焼肉
ハイボール3杯
阿部さん

阿部さん 身長:174cm

《Dr.矢作コメント》

引き続き減量に成功しているようで、なによりです。
HbA1cもそれに伴い、しっかり下がっており、成果が見える形になったのもよかったです。
以前同様、朝食をしっかり食べているのが良いのと、運動もコンスタントに継続できている点が素晴らしいです。

HbA1cがやや高めであり、前糖尿病状態(糖尿病予備群)に該当します。糖尿病発症を防ぐ上でも、対策が必要と考えられます。日頃の食習慣を見直すと同時に運動量も増やすことにより、体重を2-3kg落とすことをお勧めします。まずは少なくとも週1回は体重を測るようにしましょう。

減量に成功しているようで、なによりです。
とくに朝食をしっかり食べているのが良いのと、運動も11月は6000歩以上の日が週6ペースと、コンスタントに継続できている点が素晴らしいです。

測定項目 9月測定値 11月測定値 2月測定値
体重 103.0kg 98.3kg 96.8kg
腹囲 101.2cm 98.1cm
血糖値(空腹時) 115mg/dL
HbA1c 6.3% 5.9%
中性脂肪 212mg/dL 131mg/dL 175mg/dL
LDL-コレストロール 108mg/dL 115mg/dL 100mg/dL
HDL-コレストロール 42mg/dL 34mg/dL 42mg/dL

[基準値]血糖値(空腹時):100mg/dL未満、HbA1c:5.2%未満、中性脂肪:30mg/dL以上150mg/dL未満、LDL-コレストロール:60mg/dL以上120mg/dL未満、HDL-コレストロール:40mg/dL以上

日常抜粋 朝食 昼食 夕食 その他
(間食・夜食など)
運動
平日 ごはん
味噌汁
納豆
my弁当(ご飯半膳・サラダ・揚げ物)
お茶
鶏鍋(1人前)
麺1玉
7031歩
平日 ごはん
味噌汁
納豆
ざるそば1人前 カレーうどん1人前 11996歩
休日 ごはん
納豆
おにぎり3個 カレー1人前 3973歩

※写真は9月開始時点のもの

矢作 直也(やはぎ なおや)

筑波大学医学医療系 内分泌代謝・糖尿病内科准教授。検体測定室連携協議会代表者。1969年東京都生まれ。東京大学医学部卒。日本学術振興会特別研究会、東京大学大学院特任准教授を経て2011年より現職。医師として糖尿病の診療に当たりつつ、研究者としてニュートリゲノミクス研究を推進。薬局と医療機関との連携による糖尿病早期発見プロジェクト「検体測定室連携協議会(ゆびさきセルフ測定室)」を展開するなど糖尿病学会のホープとして活躍中。

矢作 直也

2018年10月作成