スキルチャート | 入社当時
大学で専攻した統計学では、実際の生命保険・損害保険のアクチュアリー業務に近い内容を学びました。その知識がすぐに実務で使えたわけではありませんが、仕事に就く準備になったと思っています。
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当社の魅力を先輩社員が語ります
コーポレート部門
D.I.
ALM推進部
2020年入社
理学部 数学・情報数理学科 卒
スキルチャート | 入社当時
大学で専攻した統計学では、実際の生命保険・損害保険のアクチュアリー業務に近い内容を学びました。その知識がすぐに実務で使えたわけではありませんが、仕事に就く準備になったと思っています。
入社の理由
大学では統計学を学び、アクチュアリーの仕事に興味を持ち、そしてアクチュアリーとして仕事ができる生命保険や損害保険、信託銀行に絞って就職活動を進めました。オリックス生命への入社の決め手は、少数精鋭で若手のうちから活躍できる可能性が大きいと感じたこと、また社員の方々の雰囲気が自分に合っていると感じたことです。
現在の仕事
所属するALM推進部は、資産(Asset)と負債(Liability)両方を管理(Management)する部署です。保険会社は、資産を運用することでリターンを得ているので、資産は運用リスクにさらされ、負債は死亡率や病気の罹患率の変動により支払額も変動するという点でリスクにさらされています。そこで、資産・負債双方のリスクとリターンを総合的に勘案して、管理しながら収益向上を図っていく役割を担っています。私は主に負債側の業務を担当しています。
アクチュアリーの基礎を固め、
保険数理の観点を学ぶことができた。
入社時研修後、商品開発を行っているプロフィットマネジメント部に配属となりました。主な業務は将来の支払・解約動向を予測して収益性を計測することや、会社のさまざまな施策に対し、収益が確保できるか検証することでした。正直なところ、配属直後はわからないことばかりで、調べても判明しない事柄も多く、ひたすらトレーナーに質問し続けました。少しずつですが、日々できること、わかることが増えていく実感がありました。アクチュアリー業務の基本は計算して分析することであり、その基礎を固めることができました。また、保険商品を作る上で、保険数理の観点で注意すべきことも学べました。
トレーナー、アクチュアリーの先輩、
周囲に質問することで
知識・スキルを得ていった。
アクチュアリーの仕事は、多岐にわたります。例えば、収益性検証。それを実践するにはその手法=計算手順を理解しなければなりません。それは専門性が非常に高く、ネットを探しても答えが見つかるわけではありません。知識・スキルの習得は、マンツーマンで新入社員であった私についてくれたトレーナーからによるものでした。質問しやすい環境であったのも大きなポイントで、躓いたらトレーナーに聞くことを徹底していました。またトレーナー以外にも優秀なアクチュアリーの先輩方が周囲に多くいます。何でも聞いて吸収していきました。今でもそれは変わっていません。
経済価値ベースの
ソルベンシー規制に向けた態勢整備。
新たな指標で経営の健全性を示す
数値を導き出す。
現在の仕事は、販売している保険の収益性の計測、商品開発時の保険料や商品性のチェックなど多岐にわたります。さらに、金融庁が2026年から導入を図る「経済価値ベースのソルベンシー規制*」に向けた態勢整備を担当しており、この業務は私にとってチャレンジングな取組みです。これは新たな指標で経営の健全性を確保するものですが、その計算は複雑であり、時間もかかります。また、複数の部署が算出に関わるため、部門を跨いだ連携が必要になります。
その取りまとめを行う中で、「期限どおりに算出するためにはどうするか」「数値の意味をどう説明するか」などを考えることを通じて、成長を実感しています。
*経済価値ベースのソルベンシー規制:2026年3月末から適用される新たな資本規制。資産・負債を時価評価するため、現在の環境をより反映して健全性を評価できるようになる。
生命保険業界の大きな変革の波の中で、
経営の根幹に関わる業務を
推進するやりがい。
「経済価値ベースのソルベンシー規制」の導入には、現行の「ソルベンシー・マージン比率*」では、適切な保険負債やリスクの評価がなされておらず、保険会社の財務状況を正確に反映していないのではないかという問題が広く認識された背景があります。端的に言えば、資産・負債を経済価値ベース(時価)に基づいて評価する取組みですが、経営として、リスクを取りつつリターンを追求した結果が会社価値にどう反映されたかが明確に示されます。当社のみならず生命保険業界にとって大きな変革の波であり、経営の根幹を大きく変える可能性もあります。そのフロントで仕事をしていることにやりがいを感じます。
*ソルベンシー・マージン比率:生命保険会社は将来の保険金などの支払いについて責任準備金を積立てており、通常予測できる範囲のリスクについては責任準備金の範囲内で対応している。しかし、大災害や株価大暴落などの大幅な環境変化によって、通常の予測を超えたリスクが発生した場合、それに対応できる「支払余力」を有しているかどうかを判断するための指標。「ソルベンシー・マージン」は「支払余力」という意味。
育児休暇取得など、働きやすい環境の中で、
「何でも知っている」
アクチュアリーを目指す。
保険数理のみならず、コミュニケーションスキルやプレゼン力など、多くの知識・スキルを獲得してきました。しかし、アクチュアリーの業務としては、保険料の作成や決算など、まだ経験したことのない分野も少なくありません。今後、幅広くさまざまな分野を経験したいと思っています。最終的には、アクチュアリー正会員の資格を取得し、どの分野にも強い「何でも知っているアクチュアリー」に成長したいと考えています。
また、2024年に1か月の育児休暇を取得しました。在宅勤務やフレックスタイム、有給休暇の取得しやすい環境が整っているなど、働きやすく、仕事もプライベートも充実している実感があります。
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