医療保険の払込期間とは?短期払(60歳払・65歳払など)と終身払の違いと選び方
医療保険を選ぶときは、保障内容や保険期間はもちろんのこと、保険料の払込期間も大きなポイントになります。短期払(60歳払、65歳払など)、終身払のそれぞれの特徴を理解し、自分に合った払込期間を選びましょう。
医療保険の払込期間とは
払込期間とは保険料を支払う期間のことで、「短期払」と「終身払」の2つに分けられます。
「短期払」は保険期間より短い期間で保険料を支払い終えるので「60歳払」「65歳払」などがあります。「終身払」は一生涯にわたって保険料を支払い続けます。
医療保険に加入する際には、保障内容を比較するだけでなく、保険料の払込期間も考慮して、自分に合ったプランを選びましょう。
「短期払」のメリット、デメリット
「短期払」のメリットは、保険料払込期間以降は保険料を支払う必要がなく、一生涯にわたって保障を受けられることです。払込期間によっては定年前や年金生活に入る前に保険料の払込みを終えられるので、収入が減った後に支払いが発生しない安心感があります。
デメリットは、終身払よりも1回あたりに支払う保険料が高くなることです。例えば、住宅ローンの返済や教育費がかさむ子どもの高校・大学の進学時期と重なった場合は、保険料負担が重く感じる可能性があります。
「終身払」のメリット、デメリット
終身払のメリットは、同じ時期に保険に加入した場合、短期払と比較すると1回あたりの保険料が安く、保険料負担を抑えられることです。例えば、医療保険、がん保険、死亡保険など複数の保険を検討するときに、ひと月の負担を抑えることができます。
一方、終身払のデメリットは、保険期間が終身の場合に保険料の支払いが一生涯続くことです。一般的に年金生活に入ると収入が減少するため、保険料の払込みを続けることが難しくなる可能性があります。
医療保険の「短期払」が向いている人
短期払は、ライフプランに合わせた保険料の払込みが可能です。短期払は、保険料払込期間を「60歳払」や「10年」などニーズに合わせて決めることができます。
例えば、「老後の保険料の負担を無くしておきたい」と考えるのであれば、定年退職にあわせて60歳払や65歳払などに設定しておくといいでしょう。
他にも「子どもが大きくなると教育費が高額になる」ことに不安に感じているのであれば、子どもが小さいうちに保険料の支払いを終わらせてしまうという方法もあります。
このように、さまざまなプランや悩みに合わせて保険料の支払期間を決めることができることが短期払のメリットです。「年金生活になる前に保険料の支払いは終わらせてしまいたい」「子どもが小さいうちに保険料の支払いは終えておきたい」と考えている人は短期払を検討してみましょう。
ただし、同じ時期に加入する終身払の保険料と比較すると毎月の負担は大きくなりやすいため、保険料が家計の負担にならないかしっかり確認しておきましょう。
医療保険の「終身払」が向いている人
終身払は一生涯払込が続きますが、月々の保険料は同じ時期に加入する短期払と比較して安くなる傾向があるため、毎月の経済的負担を軽くしたい方に向いています。
例えば、ローンの返済や教育費など毎月の出費が多く、月々の出費を抑えたい方は終身払を活用するとよいでしょう。
また、ライフステージや医療技術の進歩に合わせて保障内容を見直したいと思う方にも向いています。解約払戻金のない医療保険の場合、月々の保険料が安いほうが保障内容を変更しやすいため、必要に応じて見直しをしたい方は終身払がいいでしょう。
医療保険の払込期間はライフプランを考えて選ぶ
医療保険の保険料払込期間には、払込みが一生涯続く「終身払」と、一定の年齢で保険料の払込みを終える「短期払」があります。短期払には、60歳払、65歳払、70歳払などがあり、ニーズに合わせて払込みを終える年齢を選ぶことが可能です。
医療保険に加入する際は、自身のライフプランやメリット・デメリットを考慮しながら、自分に合った払込期間を選びましょう。