アイデアはいつも対話から生まれる。472万件を支える資産運用の舞台裏
472万件の契約を運用で支える資産運用本部。その中で約3.3兆円にも及ぶポートフォリオを管理するのが、運用企画チーム長・Junya.Oだ。銀行、外資系保険会社を経て、彼が新たな挑戦の場に選んだのはオリックス生命だった。資産を預かる責任とリーダーとしての想い。対話を重視する仕事観と資産運用本部の魅力に迫る。
約3.3兆円の資金を動かす、運用企画チームのミッション
——はじめに、資産運用本部の運用企画部 運用企画チームのお仕事について教えてください。
運用企画部は資産運用本部全体の取組みにおいて、攻守のバランスを見ながら運用計画を策定する司令塔の役割を担う部門です。部内では運用企画チームと運用リスク管理チームが連携し、私がいる運用企画チームが、市場分析と運用戦略の策定を行い、リスク管理チームがその健全性をチェックします。生命保険は、契約締結から保険金のお支払いまで、時には数十年の歳月を要する金融商品です。残されたご家族の生活を守るインフラであり、確実な保険金のお支払いが求められます。そのため、お預かりした保険料を原資とする資産運用では、金融危機など不測の事態に陥ったとしても、必ずご契約内容を履行できるよう、堅実な運用戦略を用いる必要があります。一方、会社として成長をしていくためには、保険会社として安定的な運用戦略をとりつつも、他社に負けない、力強い運用体制を整えていくことも要求されます。約3.3兆円に及ぶ当社のポートフォリオを使って、どのように資産を配分していくか。変動局面での運用比率の調整や、オリックスグループのシナジーを生かした協業の検討など、社内外のステークホルダーと連携しながら、リスクを最小限に抑えつつリターン収益を最大化させるための施策検討を日夜行っていきます。
過去の経験が形づくった、仕事への向き合い方
——メガバンク、外資系保険会社を経て、オリックス生命に入社されています。これまでのキャリアについてお聞かせください。
学生時代は応用物理学を専攻し、半導体デバイスの研究をしていました。就職先にメーカーの研究職を希望する同級生も多く、私自身も当初はメーカーへの就職を検討していました。そんな折、銀行が手掛けた大型買収案件のニュースが話題となり、金融機関に興味を持つようになりました。そこから志望を変え、圧倒的な資金力とネットワークで、社会や産業基盤を支えることができる銀行に魅力を感じ、メガバンクへ入行しました。銀行では法人営業としてキャリアをスタートしました。担当エリアの企業を訪問し、銀行融資をご利用いただくための営業です。事業計画や財務諸表を基に分析を行い、融資の必然性を理路整然と説明すれば良いと、理系らしくロジカルに攻めてみたのですが、結果は空振りばかり。数字を見るたびに落ち込み、「今日も契約できるかわかりません」と進捗会議で思わず弱音を吐いてしまったことがありました。「お前ができないと思ったら、絶対に成功しない。まず社会人としてそのマインドを変えろ。仮説ばかり立てていないで、お客さまの話をちゃんと聞きなさい。人への向き合い方が甘い」その言葉を聞いた当時の上司に真正面から諭されました。仕事は、人と人とが向き合うものであり、論理だけでは人の心を動かすことができない。仕事への基本姿勢を、当時の上司から教えていただきました。この学びが、今の自分の礎になっています。
——営業としての経験を積んだ後、リスク管理部門に異動となり、外資系の保険会社に転職されたのですね。
法人営業からリスク管理部門に異動となり、銀行の運用資産のリスク管理や、リスク管理計測システムの高度化プロジェクトでプロジェクトマネージャーを経験しました。リスク管理ひとつとっても、どのような運用方針を掲げ進めていくかによって、何を重視すればいいのかが変わります。ここでも、人と人が向き合い、何を大切にしていくか対話で紐解いていくことを学びました。そうして資産運用の世界を少しずつ体感していく中で、一度外部に出て自分の力を試してみたいという気持ちが日を追うごとに大きくなってきました。ちょうどその時、外資系生命保険会社でリスク管理システムの導入経験者を求めていたこともあり、転職を決意しました。転職先では、今までの経験を生かしながら、銀行時代よりも主体的に業務を任されることも多く、充実した時間を過ごすことができました。一方で、本国からのトップダウンで方針が変わる場面も多く、もどかしさを感じることもあり、次のステップとして三度目の転職を考えるようになりました。
大企業の強みと、挑戦するマインド
——その中で、なぜオリックス生命を選ばれたのでしょうか。
決め手は、会社としての成長性と機動力です。当社は、会社の規模以上に商品のポテンシャルが高く、外部から見ていて、これから大きく成長していこうとする勢いを感じていました。加えて、オリックスグループの多様なリソースがあり、各種法令上の制約は注意しなくてはならないものの、これらを生かした協業の検討など、より大きな案件に挑戦できる土壌があることに魅力を覚えました。また現場に与えられている裁量が非常に大きく、マーケットの動きに機敏に反応し、自分たちが議論した内容を即座にポートフォリオに反映できる機動力があります。生命保険会社ならではの資産規模と、メンバー全員で会社を成長させようという熱気。大企業でありながら、ベンチャー気質であふれている環境が気に入っています。
専門家を束ねる論理と対話。議論をとおして最適解を見つけ出す
——チーム長として、日々どのような舵取りをされているのでしょうか。
私を含め5名のチームで、メンバーは銀行や保険会社で資産運用の経験を積んだプロフェッショナルが揃っています。チーム長としての私の役割はマネジメントですが、単に指示を出すのではなく、全員で議論しながら答えを見つけ出すプロセスを何よりも大切にしています。例えば、常にいくつかの問いをチームに投げかけ、徹底的に議論を重ねます。「このデータから何が読み取れるか?」「ポートフォリオへの影響は?」「今、動くべきか、待つべきか?」資産運用の世界に、絶対の正解はありません。また、取扱う金額が大きいからこそ、一つひとつの判断が与える影響は計り知れない。だからこそ、冷静なデータ分析と、メンバーそれぞれの経験に裏打ちされた直感や意見をぶつけ合うプロセスが不可欠なのです。多様な視点を交錯させることで、最も納得感のある結論を導き出せるよう、私は意識的に議論の場を設けています。ミーティングは白熱のあまり、予定時間を超過することも日常茶飯事です。意見がまとまらず難航することもありますが、そんな時こそ、思いがけない面白いアイデアが生まれます。その背景には、チーム全員がプロとして互いを尊敬し、信頼し合っているからこそ、立場に関係なく意見を述べ、相手の言葉に真摯に耳を傾ける文化があるのです。そして、こうした関係性は私たちのチームに限りません。資産運用本部全体に、役職や年齢の垣根なく、上司に対しても臆せず自分の意見を述べることを歓迎する文化があり、非常に風通しの良い風土が根付いています。
——今後の展望を聞かせてください。
当社の資産運用本部の一番の魅力は、そこで働くメンバーの存在だと思っています。金融機関の第一線を走ってきた方々が、その専門性を武器に即戦力として活躍しています。私自身、幅広い業務に携わってきた経験が大きな財産となっています。だからこそ多様なバックグラウンドを持つ方々に仲間として加わっていただき、部門として、新しいフィールドでできることを、さらに拡大していきたいと考えています。まだまだできることはたくさんあると思っています。当社の未来をともに切り開いていきましょう。
- 記載内容は2026年2月時点のものです