生命保険に毎月いくら払ってる?平均保険料と年齢・家族構成による違い
生命保険に加入してはいるものの、「保険料の相場がわからない」「今の保険料が高すぎないか不安」と気になっている方も多いのではないでしょうか。生命保険は毎月の支払いが長期間続くため、保険料の妥当さは気になるポイントでしょう。
公益財団法人生命保険文化センター「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査」によれば、生命保険(医療保険、個人年金保険なども含む)の世帯平均年間払込保険料は35.3万円で、これを月額換算すると約2.9万円相当となります。
しかし、この金額はあくまで全体の目安にすぎません。年齢や家族構成、保険の種類、保障内容などにより適切な保険料は大きく異なります。
本記事では、調査データをもとに、生命保険の加入率や年代別・家族構成別の平均保険料を紹介します。併せて、生命保険の種類や保険料が決まる仕組みも解説するので、保険の加入や保障の見直しを検討している方はぜひ参考にしてください。
生命保険の加入率は89.2%、死亡保険金額は平均1,936万円である
公益財団法人生命保険文化センター「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査」によると、2人以上世帯の場合、生命保険(個人年金保険を含む全生保)の世帯加入率は89.2%と、約9割の世帯が何らかの生命保険に加入しています。この数字から、生命保険は特別なものではなく、多くの家庭にとって身近な存在であることがわかります。
加入目的としては「医療費や入院費のため」が57.5%、「万一のときの家族の生活保障のため」が50.0%と高く、このうち万一に備える世帯普通死亡保険金額(全生保)の平均は1,936万円です。生命保険は、医療費への備えと家族の生活保障の両面から家庭を支える役割を果たしているといえるでしょう。
生命保険の保険料の相場
では、実際に生命保険には保険料として毎月いくら支払うのが一般的なのでしょうか。
同調査によると、生命保険(個人年金保険含む全生保)の世帯平均年間払込保険料は35.3万円、月額に換算すると約2.9万円でした。また、年間払込保険料別に見ると、「12万円~24万円未満」が19.3%と最も高い割合を占めています。
この数字を見たとき「自分の保険料は平均より高い」「思ったより安い」など、感じ方は人それぞれでしょう。ただし、平均額はあくまで全体の目安です。保険料は、加入している保障内容や保険期間、さらには年代や家族構成などによって大きく異なります。
【世帯主の年代別】生命保険の平均保険料
同調査を参考に、生命保険(全生保)の平均保険料を世帯主の年齢別に見てみましょう。
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世帯主の年齢
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年間払込保険料(全生保)
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|---|---|
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29歳以下
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32.2万円
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30~34歳
|
29.8万円
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35~39歳
|
31.2万円
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40~44歳
|
37.4万円
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|
45~49歳
|
36.8万円
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50~54歳
|
38.2万円
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|
55~59歳
|
40.7万円
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60~64歳
|
34.3万円
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65~69歳
|
35.4万円
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70~74歳
|
34.5万円
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|
75~79歳
|
30.8万円
|
- 民保(かんぽ生命を含む)、簡保、JA、県民共済・生協などを含む
- 公益財団法人生命保険文化センター「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査」
30代までは年間30万円前後で推移していますが、40代に入ると平均保険料が増加しています。これは、子どもの成長や進学を見据え、万一に備えて保障を厚くする世帯が増えるためでしょう。
さらに50代から60代にかけては、老後資金の準備や医療・介護の費用負担への備えとして、生命保険を活用している可能性も考えられます。
【家族構成別】生命保険の平均保険料
次に、家族構成別の生命保険(全生保)の平均保険料を確認してみましょう。
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家族構成
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年間払込保険料(全生保)
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|---|---|---|
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夫婦のみ
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世帯主が40歳未満
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44.3万円
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世帯主が40~59歳
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32.1万円
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末子の年齢
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乳児
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24.7万円
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保育園児・幼稚園児
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36万円
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小・中学生
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37.6万円
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高校・短大・大学生
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40.2万円
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就学終了
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37.4万円
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世帯主が60歳以上の夫婦
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有職
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36.7万円
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|
無職
|
24.6万円
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- 民保(かんぽ生命を含む)、簡保、JA、県民共済・生協などを含む
- 公益財団法人生命保険文化センター「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査」
表からわかるとおり、末子が「保育園児・幼稚園児」から「高校・短大・大学生」の世帯にかけて平均保険料は高くなり、「高校・短大・大学生」世帯でピークを迎えています。これは、万一の際の生活費に加え、教育費用への備えがより重視されているためと考えられます。
一方、末子が「就学終了」した世帯においても、一定の保険料水準が維持されています。老後資金の準備や将来の医療・介護の費用負担を見据え、生命保険を活用している可能性が考えられます。
このように、生命保険に必要な保障内容や保険料は、自分や家族の状況によって大きく異なります。
また、結婚や出産、住宅購入、定年退職といったライフステージの変化に応じて必要な保障は変わるため、定期的に見直しを行いながら、その時々の状況に合った生命保険を検討することが大切です。
生命保険の平均保険料は低下傾向にある
同調査によると、2012年における世帯の平均年間払込保険料は41.6万円でしたが、2024年には35.3万円と、約6.3万円減少しており、低下傾向にあることがわかります。
主な要因としては、以下のような点が考えられます。
- インターネット申し込みに対応した、保険料が安価な生命保険の増加
- 物価上昇などによる家計負担の増加を背景とした、保険料の見直し・削減
- 共働き世帯の増加による必要保障額の低下
生命保険は、家計やライフスタイルの変化に合わせて、柔軟に見直せる時代になってきています。
生命保険は種類によって保険料が異なる
生命保険は、大きく「掛け捨て型」と「貯蓄型」に分けられ、どちらを選ぶかによって、毎月の保険料や保障の考え方は大きく変わります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、目的に応じた選択が重要です。
掛け捨て型は、一定期間の保障に特化した保険です。保険期間が終了すると保障はなくなり、払込み済みの保険料は戻ってきません。しかし、同じ保障内容で比較した場合、貯蓄型よりも保険料が割安に設定されている点が特徴です。子育て期間中など、限られた期間だけ大きな死亡保障を確保したい場合に向いています。
一方、貯蓄型は、死亡保障に加えて貯蓄の性質を併せ持ちます。払込んだ保険料の一部が積立てられ、解約時や満期時に解約払戻金や満期保険金を受取れる仕組みです。その分、一般的に保険料は掛け捨て型と比べて高めに設定されます。万一に備えるとともに、老後資金や教育資金など、将来の資金準備を目的とすることも可能です。
掛け捨て型と貯蓄型の違いは、以下のとおりです。
| 掛け捨て型 | 貯蓄型 | |||
|---|---|---|---|---|
| 主な 保険種類 |
定期保険 収入保障保険 |
終身保険 | 養老保険 | 学資保険 |
| 保険期間 | 一定期間 | 終身 | 一定期間 | 一定期間
|
| 保険料 | 「貯蓄型」に比べて低め | 「掛け捨て型」に比べて高め | ||
| 解約 払戻金 |
ない、 もしくは、あってもごくわずか |
あり | ||
| 満期 保険金 |
ない | ない | あり | あり |
| 主な 加入目的 |
保険料を抑えて一定期間の大きな保障を備えたい | 資産形成をしながら保障も備えたい | ||
| 契約者 貸付制度 |
ない | あり
|
||
このように、掛け捨て型と貯蓄型では、保険料だけでなく、保険期間や解約払戻金、加入目的にも違いがあります。
どちらが優れているというものではなく、死亡保障を重視するのか、貯蓄性も求めるのかによって適した選択は変わります。
死亡保険の掛け捨て型と貯蓄型の違いや選び方については、以下の記事で詳しく解説しているので、併せてご確認ください。
生命保険の保険料はどのように決まる?
生命保険の保険料は、保険の種類だけでなく、年齢や健康状態、保障額・保険期間など、さまざまな要因をもとに決まります。
そのため、同じ生命保険でも保険料に差が生じることがあります。ここでは、保険料に影響を与える主な要因を具体的に確認しましょう。
年齢・性別
生命保険の保険料は、年齢や性別によって異なります。
一般的に、年齢が若いほど保険料は安く、年齢を重ねるにつれて高くなる傾向があります。これは、年齢によって死亡リスクが異なるためです。
また、死亡保険では、統計上の年齢別・男女別の死亡率をもとに保険料が設定されています。そのため、同じ年齢・保障内容で比較した場合、男性のほうが女性より保険料は高い傾向があります。
保険期間・保障額
保険期間や保障額(死亡保険金額)も、生命保険の保険料に影響を与える要因です。
一般的に、保障額が大きいほど、また保険期間が長いほど、保険会社が負担するリスクが大きくなるため、保険料は高くなる傾向があります。
一時的に保障を手厚くしたい場合は、一定期間のみを保障する定期保険を選ぶと、終身保険と比べて保険料を抑えながら万一に備えることができるでしょう。
健康状態や喫煙状況
保険会社は、申込者の既往歴や持病の有無、現在の治療状況などをもとに生命保険への加入可否を判断します。そのため、申込者は加入時に健康状態を告知する必要があります。
健康状態によっては、希望の生命保険に加入できないケースがあるかもしれません。通常の生命保険への加入が難しい場合は、保険料の割増しといった特別条件付きの契約を案内される場合もあります。
また、喫煙状況も保険料に影響する可能性があります。喫煙者は非喫煙者よりも健康リスクが高いと判断され、保険料が高く設定される商品もあるため、健康状態や喫煙状況によって保険料が気になる場合は、保険会社に相談してみるとよいでしょう。
特約の有無
特約とは、主契約に付加して必要な保障などを追加・変更できるオプションです。
医療特約やがん診断・入院特約、就業不能保障特約などを付加すると、保障内容が充実する一方で、毎月の保険料は高くなります。特約の種類や保障額によって保険料への影響は異なり、場合によっては主契約以上に保険料へ影響することもあります。
あれもこれもと特約を付加するのではなく、ライフステージに応じて必要な特約を選び、定期的に見直すことで、保険料を抑えながら現在の状況に合った保障を備えやすくなるでしょう。
加入目的・必要保障額を明確にして、自分に合った生命保険を選ぼう
生命保険の世帯平均年間払込保険料は35.3万円、月額に換算すると約2.9万円ですが、この金額には死亡保障や医療保障だけでなく、個人年金保険などの貯蓄型の商品も含まれています。
また、保険料は年齢や家族構成だけでなく、保険の種類や保障内容、健康状態などによっても異なります。平均保険料はあくまで目安としてとらえ、加入目的や必要な保障額、家計とのバランスを踏まえて、自分に合った生命保険を選ぶことが大切です。
オリックス生命では、万一に備える掛け捨て型から、資産形成が可能な貯蓄型まで、幅広い生命保険を取り扱っています。ライフスタイルやニーズに合わせて自分に合った商品を選択できる点が特徴です。
どの保険が適しているか迷った場合は、対面相談も検討してみてください。目的や家計の状況に合った提案を受けることができます。
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氏名
大竹 麻佐子(おおたけ・まさこ)
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保有資格
- CFP
- 1級FP技能士
- 相続診断士
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主なキャリア
証券会社、銀行、保険会社など金融機関での勤務を経てFP事務所開業。より豊かに自分らしく生きるためには、「お金と向き合うこと」が大切との想いから、相談・執筆・講師として活動。知識だけでない経験を踏まえたアドバイス、そしてサポートを提供。
パンフレットを見て検討
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